山海経を読もう!No,7 海外経海外西経編

山海経翻訳シリーズNo,7 海外経海外西経編です。

山海経の概要に関しては以下をご覧ください!

山海経:中国の妖怪はここから来ている!妖怪のネタ帳として有名な山海経

山海経のその他の翻訳に関しては以下をご覧ください!

山海経翻訳まとめページ

海外は中原の人々から見ると異民族の住む地域ですが、それにしても異民族と言うよりも異人種や異種族というか人間ですらない個性的で魅力的すぎる人々が出てきます。これが山海経の大きな魅力ですね( ´∀`) 一方で、神話上の出来事も書かれており、黄帝と刑天との戦いや帝啓、十個の太陽の話などこの海外西経から様々な情報を伺い知ることができます。

  • 翻訳文(■は現在使用されていない漢字です。)

海外は西南の角から西北の角までの国家地区で、山丘河川の状態は以下の通りである。

滅蒙鳥は結胸国の北面におり、そこの鳥は青色の羽毛で紅色の尾を引きずっていた。

滅蒙鳥に関しては以下をご覧ください!

滅蒙鳥:中国古代伝説中に出てくる青い怪鳥

大運山は高さ三百仞で、滅蒙鳥の北面に高くそびえ立っていた。

大楽野は夏后啓が《九代》の舞を見た地で、二条の龍に乗り三重の雲霧の上に飛んでいった。啓は左手に花蓋を握り、右手には玉環を握り、腰には玉璜を下げていた。大楽野は大運山の北面にある。別の言い方をすると、夏后啓は《九代》の舞を大遺野で見た。

三身国は夏后啓の地の北面にあり、そこに住む人々は一つの頭に三つの胴体があった。

一臂国は三身国の北面にあり、そこに住む人々は皆腕が一本に一つ目、鼻孔が一つであった。そこには黄色の馬がおり、体には虎の紋があり、一つ目で腿蹄が一本あった。

奇肱国は一臂国の北面にあり、そこに住む人々はみな腕が一本と三つの眼があり、眼は陰陽を成し陰は上に陽は下にあった。吉良という名の馬に乗っていた。そこには鳥がおり、二つの頭に紅黄色の体をしており、奇肱国の民衆のそばで暮らしていた。

吉良に関しては以下をご覧ください!

吉量:乗るだけで寿命が千年増えると言う伝説の馬

刑天と天帝が神位を争い、天帝が刑天の頭部を切り落とし、その頭部を常羊山に埋めた。頭部が見つからなかった刑天は乳を両目に、へそを口に変えて片手に盾をもう一方に大斧を持ち舞を舞った。

刑天に関しては以下をご覧ください!

刑天:首を刎ねられてもなおも戦いをやめない不屈の戦士

天帝(この文脈では黄帝の意)に関しては以下をご覧ください!

黄帝:中国の始祖であり古代神話中最大の功労者

祭と言う女巫と蔑と言う女巫は刑天と天帝が戦った地の北面に住んでいた。まさに二条の水の流れの中間におり、女巫蔑は手には兕の角の小酒杯を持ち、女巫際は俎器を掌の上に乗せ捧げていた。

兕に関しては以下をご覧ください!

青牛(兕):老子が乗っていたと言われている伝説の大青牛

種■鳥は種■鳥の一種で青の中に黄色があり、どこかの国に行くとその国は滅亡するという。■鳥と■鳥は女巫の北面にいた。■鳥は人面で山の上に立っていた。別の言い方をすると、これら二種類の鳥を合わせて維鳥と称し、青色鳥と黄色鳥が一緒に集まっているときの混称である。

丈夫国は維鳥の北面にあり、そこに住む人々は皆衣服を着て帽子をかぶっており宝剣を帯びていた。

女丑の屍体があり、彼女は生前に十個の太陽の熱気で焼け死んだ。彼女は丈夫国の北面に横たわっている。死ぬとき、右手でその顔を遮っていた。十個の太陽は天上高くあり、女丑の屍体は山頂に横たわっていた。

巫咸国は女丑の北面にあり、そこに住む人は右手に一条の青蛇を握り、左手に一条の紅へ部を握っていた。登葆山があり、一群の巫師が天上と人間の地方を往来していた。

並封と称す怪獣が巫咸国の東面におり、その形状は普通の豚であるが前後両方に頭が有り黒色であった。

女子国は巫咸国の北面にあり、二人の女性がここに住んでいた。四方には水環が巻かれていた。別の言い方をすると、彼女らは一道門の中間に住んでいた。

軒轅国(軒轅:けんえんは黄帝の名前です。)は窮山のそばにあり、そこに住む人々は不老長寿で八百歳まで生きた。軒轅国は女子国の北面にあり、彼らは人面蛇身であり、尻尾が頭頂部に巻かれていた。

黄帝に関しては以下をご覧ください!

黄帝:中国の始祖であり古代神話中最大の功労者

窮山は軒轅国の北面にあり、そこに住む人々は弓を引いても西に向けては放たない。これは黄帝の威霊所である軒轅丘を畏敬しているためであった。軒轅丘は軒轅国の北部にあり、この軒轅丘は正方形で四条の大蛇が互いに囲むように巻き付いていた。

沃野という地方があり、鸞鳥が自由自在に歌を歌い、鳳鳥が自由自在に舞い踊っていた。鳳皇が卵を生み、そこに住む人々はそれを食べ、蒼天から甘露が降り、皆それを飲んだ。彼らが思うことは思うがままであった。そこにいる野獣たちは人と一緒に住んでいた。沃野は四条の蛇の北面にあり、そこに住む人々は両手で鳳皇の卵を捧げるように持ち食べており、二羽の鳥がその前を引導していた。

鳳凰に関しては以下をご覧ください!

鳳凰:朱雀のモデルとなり火の中から甦るおめでたい神鳥

水中に住むことができ、また山陵でも住むことができる龍魚が沃野の北面にいた。龍魚の形状は一般的な鯉のようであった。別の言い方をするとハゼのようであった。神聖の人がおり龍魚に乗って広大な原野の上を漫遊していた。別の言い方をすると、鼈魚は沃野の北面におり、この種の魚の形状も鯉と似ていた。

白民国は龍魚の北面にあり、そこに住む人々は皆白い皮膚で頭髪は乱れて垂れ下がっていた。乗黄と呼ばれる野獣がおり、その形状は一般的な狐のようで、背面には角があった。乗黄に乗る事が出来たら二千年の長寿が得られると言われていた。

肅慎国は白民国の北面にあった。雄常樹と言われている木があり、中原地方で聖明の天子が位を継ぐと毎回そこに住む人は雄常樹を取り樹皮で衣服を作った。

長股国は雄常の北の披髪にあった。別の言い方をすると、長脚であった。

西方の蓐収神、左耳に一条の蛇があり、二条の龍に乗り飛行する。

以上

原文は以下のリンク先をご確認ください。

山海经·海外西经

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