滅蒙鳥:中国古代伝説中に出てくる青い怪鳥

滅蒙鳥(めつもうちょう mie4meng2niao3 ミエモンニャオ)

滅蒙鳥は古代中国神話中に出てくる伝説の怪鳥で、古くは《山海経・海外経海外西経》に記載が見られ、”結匈国の北面のおり、青色で長い紅色の尾を引きずっていた。結匈国は結胸国である。”と記載されています。

山海経海外経海外西経に関しては以下をご覧ください!

山海経を読もう!No,7 海外経海外西経編

滅蒙鳥の羽毛は青色であり、尾は紅色で、孟鳥の事も指しています。秦の祖先である帝顓頊(せんぎょく)には孫娘がおり、名前を修と言いました。女修は織補に居る時、一羽の玄鳥が卵を産み、女修がその卵を食べると女修は妊娠し、その後に子を生み大業と名付けられました。

顓頊に関しては以下をご覧ください!

顓頊:黄帝の孫で中国古代の国家である華夏王朝の始祖。

大業は小典の娘、少華を娶りました。少華は大費を生み、大費は大廉と若木という二人の子供を産みました。大費は鳥俗氏に、若木は費氏となりました。大廉の玄孫である孟戯、仲衍はどちらも鳥の外見をしていましたが、人間の言葉をしゃべることが出来ました。彼らが滅蒙鳥となったと言われています。




滅蒙鳥の記載が見られる山海経の海外西経には様々な国家の位置関係が記載されており、滅蒙鳥がどこにいたかを伺い知ることができます。例えば、三首国が滅蒙鳥の東面に、厭火国が滅蒙鳥の南面に、羽民国は滅蒙鳥の東南面にありますので、これらの国の位置が分かれば滅蒙鳥の生息域にたどり着くことが可能になります。

また、大禹が南方を視察した時に最初に立ち寄ったのが結匈国であり、結匈国は滅蒙鳥の南面にあると記載されていましたので、南方に行った大禹は結匈国の次に滅蒙鳥の生息域近くを通過したと推測されます。

禹に関しては以下をご覧ください!

禹:黄河の治水を成功させた大英雄で夏王朝の建立者

少し話がそれますが、それぞれの国には特徴のある人々が住んでいることでも興味を引かれます。結胸国は胸が突き出た人々が住んでおり、鳩胸の人の事を言っていると考えられています。三首国がことさら変わっていて、何と住んでいる人は頭が三つあったと言います。厭火国に住む人々も変わっていて、黒色で獣のような体をしており、彼らの口内から火が吐き出されていたと言います。この厭火国の人々の特徴は禍斗と言う神獣に似ていて禍斗のことを言っている可能性もあります。

禍斗に関しては以下をご覧ください!

禍斗:火焔を食べて炎を巻き起こす火神の助手

従って、滅蒙鳥の生息域は大禹の住んでいた都の南面から西南面にかけてであったと考えられます。大禹の都は陽城もしくは平陽であり、安邑または晋陽、今で言うと山西省にあったと言われています。

出典:baidu

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