奢比屍(しゃひし、しゃびし? she1bi?shi1 ショービシィー)
奢比屍は古くは山海経に記載が見られており神様です。山海経の大荒東経には、”神人がおり、人面で大きな耳をしており野獣の体で、耳には二条の青い蛇を掛け、名を奢比屍と言った。”とあります。
この奢比屍がいると書かれている場所は東の果てにある孽摇頵羝という山で、山上には巨大な扶桑樹が生い茂っています。扶桑樹の扶桑(ふそう)と言う言葉を目にしたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、太陽はこの木から大空へと昇って行ったと考えられていました。
奢比屍が太陽と関係があると言う記述はありませんが、大きな耳に青い蛇を掛けていると言う一風変わった見た目をしています。因みに太陽に関係のある神は十個の太陽を生んだ羲和とその太陽を射落とした后羿などが有名です。
大荒東経に関しては以下をご覧ください!
羲和に関しては以下をご覧ください!
さらに山海経の海外東経には、”奢比屍国は大人国の北面におり、そこに住む人々はみな野獣の体に人の顔をしており、耳が大きく、耳に二条の青蛇を掛けていた。別の言い方をすると、肝榆屍神は大人国の北面にいた。”とあり、こちらでは奢比屍は神ではなく国の名前として書かれています。
奢比屍国に住む人々は大荒東経で描写されている奢比屍神と同じです。山海経自体、著者は一人ではなく数人いたと考えられておりますので、筆者により解釈が異なっていたのだと推測されます。
海外東経に関しては以下をご覧ください!
この奢比屍国がどこにあったかと言うと、江蘇省連雲港市連雲区辺りではないかと言われています。
出典:baidu
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