中国神話の奇妙な蛇を集めてみた。蛇の怪物特集その2(長蛇、琴虫、鈎蛇、鳴蛇)

中国神話中に出てくる蛇を集めた大人気シリーズその2です。

その1は以下をご覧ください!

化蛇、巴蛇(修蛇)、委蛇など様々な恐ろしい中国の蛇の妖怪たち その1

長蛇(ちょうだ chang2she2 チャンショー)

長蛇は中国古代神話に出てくる怪物です。

山海経の北山経には、”さらに北へ二百八十里に大咸山があり、草木はなく山下からは玉石が産出された。大咸山は四角形をしており人は上には登れなかった。山中には蛇がおり長蛇と言い、体には毛がありその毛は豚の首より上の硬毛に似ており、発する声は人が木梆(木魚みたいな楽器)を叩いている音に似ていた。”とあります。

山海経、北山経に関しては以下をご覧ください!

山海経を読もう!No,3 五蔵山経北山経編

出典:baidu

琴虫(きんちゅう qin2chong2 チンチョン)

琴虫は虫とありますので昆虫かと思われますが、蛇のことを示しています。現在は虫と言えば昆虫や寄生虫などを示していますが、虫という漢字は元々は蛇の頭に由来しており昆虫のみではなく蛇や蜥蜴、蛙などの漢字に虫偏がついている小動物全体を指していました。

琴虫は中国神話中に出てくる怪蛇で、山海経の大荒北経に記載が見られます。大荒北経には、”大荒の中に不咸山という山があった。粛慎氏国があった。飛行能力のある蛭がおり、四本の羽が生えていた。蛇がおり、野獣の頭と蛇の体をしており、名を琴虫と言った。”とあり、蛇ですが野獣の頭と言う奇妙な見た目となっています。




山海経の注釈を行っている晋時代の郭璞は、”琴虫は蛇の類である。”と書き残しています。

山海経、大荒北経に関しては以下をご覧ください!

山海経を読もう!No,17 大荒経大荒北経編

出典:baidu

鈎蛇( gou1she2 ゴウシォ)

鈎蛇は古代中国伝説中に出てくる神獣の一つで、体長は二十メートル以上あり、尾の先端が分かれています。鈎蛇は水中におり、地上に動物が通りかかると尾の鈎で動物を水中に惹き込んで捕食してしまうと言います。その性格は狂暴で猛獣にすら襲い掛かるといいます。毒も持っており、恐ろしい怪物です。蛇との違いはその尾ので、先端が分かれており鈎のようになっています。

宋の李石は《続博物誌》の二巻で、”先提山に鈎蛇があり、体長は七、八丈で尾の先端は分かれて居り渓流の水中に住んでいた。そして尾の鈎を使って岸の上にいる人や牛を水中に惹き込んで食べてしまった。”とあります。

山海経の中山経には、”東流は大江に注ぎ、その中に多くの怪蛇がいた。”とあます。晋の時代の郭璞はこの山海経の記述に対して、”永昌郡に鈎蛇がおり、体長は数丈で尾は分岐しており、水中にいて尾の鈎で岸にいる人牛馬をさらいこれを食べる。”と注釈を記しています。つまり、山海経に書かれている怪蛇は鈎蛇であると言っています。

山海経、中山経に関しては以下をご覧ください!

山海経を読もう!No,5 五蔵山経中山経編

出典:baidu

鳴蛇(めいだ ming2she2 ミンショー)

鳴蛇は山海経の中山経に記述が見られる四本の羽がある蛇の怪物です。

山海経の中山経に名前が見られ、鮮山と帝囷山に住んでいるとされています。鮮山の記述は、”さらに西へ三百里に鮮山があり、金属鉱物と玉石が豊富にあったが草木は育たなかった。鮮水はこの山より流れ出て北へ向かい伊水へ注いだ。水中には多くの鳴蛇がおり、形状は一般的な蛇であるが四本の羽があり、叫び声は大きな石を叩く音に似ていた。鳴蛇が出現した地方はどこでも大干ばつが起こったと言う。”とあります。

さらに、帝囷山の記述は、”さらに東南へ二百里に帝囷山があり、山の南面からは【王雩】琈玉が豊富に産出し、山の北面からは鉄が豊富に産出した。帝囷水はこの山の山頂より流れ出て地面にもぐり山下へと流れた。水中には四本の翅を持つ鳴蛇が多く住んでいた。”とあります。

この蛇は出現すると大干ばつが起きてしまうと言う恐ろしい蛇です。

山海経、中山経に関しては以下をご覧ください!

山海経を読もう!No,5 五蔵山経中山経編

出典:baidu

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