丹朱:帝堯の不肖の息子であったために舜に帝位を譲り渡した人物

丹朱(たんしゅ dan1zhu1 ダンジュゥ)

丹朱は帝堯の息子ですが、不肖の息子であったために堯は丹朱に帝位を譲るのを諦め舜に禅譲したといいます。帝堯は丹朱を何とか一人前にしようと色々教えました。その時に白と黒の石を使って戦い方を教えたと言いますが、これが囲碁の始まりだという逸話もあります。

帝堯に関しては以下をご覧ください!

堯:お酒や囲碁を発明したという聖人で五帝の一

司馬遷の史記、五帝本紀には、”堯が即位して七十年で舜を得た。さらに二十年で老いた。舜に天子の政を代行させ、これを天に薦めた。堯が帝位を退いて凡そ二十八年後に崩御した。百姓の悲哀は父母を失った時のようであった。三年間はどこも楽を行うことはなく、堯を想った。




五帝本紀に関しては以下をご覧ください!

史記五帝本紀を読もう!司馬遷の五帝本紀を翻訳してみた。

帝舜に関しては以下をご覧ください!

舜:五帝に数えられる古代中国の名君で意地悪な親にも忠孝を尽くした帝

堯は実子である丹朱が不出来であることを知っており、天下を授けるに足る人物ではないと思った。そして天下は舜に授けられた。舜に授けると天下はその利を得て丹朱は病み、丹朱に授けると天下は病み丹朱がその利を得た。堯は、「天下を病ませてまで一人が利益を得ることはあってはならない。」と言った。このようにして舜に天下が授けられた。”とあります。

伝説では、堯は散宜氏の娘を娶り、丹朱が生まれたと言います。堯には十人の子があったと言われていますが、丹朱はその嫡子でした。出生時は全身が紅色であり、このため朱という名前を付けられました。

丹朱は丹水(現在の河南省淅川)に封じられましたので、丹朱と称しました。《尚書・逸篇》にも、”堯の子は不肖で、舜は丹淵に住まわせ諸侯となし、故に丹朱と号した。”とあります。帝堯が逝去すると後継者であった舜が即位しましたが、その後丹朱を改封し房邑侯と為しました。古代の女媧神廟房に因んだため房邑という名になったと言います。




《路史・国名紀丁》には、帝堯が崩御した後、有虞氏帝舜は丹朱を房に封じ、房侯となしたと書かれています。この時舜は先帝の堯を敬い、丹朱とその家族に対しては臣下として見ずに礼を尽くしたとされています。

一方で、舜が堯を捕らえたという記述も見られます。《竹書》には、”昔堯の徳が衰えたため、舜により監禁された。舜は堯を捕らえたが丹朱には知らせず父と会わせないようにした。”とあります。舜が堯の代理として執政した後、堯を捕らえ監禁しましたがこのことを息子の丹朱に知らせずに堯に禅譲を迫ったというものです。これを知った丹朱は三苗の兵を率いて舜を攻撃し、双方は丹浦大規模な戦いを行ったという説まであります。

晋時代の郭璞が行った山海経の大荒南経の注釈中には、”昔、堯が天下を舜に禅譲したが、三苗の君主がこれに従わなかった。”と”舜が三苗を討伐した。”という記述がみられています。これらの記述は丹朱と三苗の関連性が連想されます。

山海経に関しては以下をご覧ください!

山海経、神異経、史記、捜神記などの翻訳まとめページ

  • 帝堯からの帝位の禅譲

帝堯が崩御してから丹朱は葬式を執り行うために華夏部落へと戻りました。そして舜は帝位を丹朱に謙譲したため、三年の間丹朱は帝と称していました。しかし、丹朱の仁徳の無さにより大臣始め民衆も舜の方を向いてしまっており、堯の臣たちも丹朱ではなく南河の南に蟄居していた舜の元へと朝観へと赴く有様でした。舜はこの状況を天命ととらえて人々の声に押されて帝位に就きました。この出来事を堯舜禅譲と呼んでいます。

《竹書紀念》や《山海経》などの古籍では丹朱は帝丹朱と称されております。丹朱は三苗の首領と共に三年間帝と称していたと伝わっている南方の少数民族では、丹朱の地位は高く湖南や広東などでは衝山皇、丹朱皇として祀られています。

丹朱の死後は、その息子の陵襲を封じ、その封地を姓として、後世では帝堯の子孫として邑姓を得たと伝わっています。

紀元前529年、楚国が房国を滅ぼすと、房国の貴族は湖北の房県へと逃れ、周王朝時代には房県は防渚と称したと言われています。

  • 墓地

丹朱の墓は河南省の范県の西南25キロにある辛庄郷の北、濮城の東4キロの丹朱村(丹徐庄)にあるとされており、4000年以上前の帝堯の息子の墓と言い伝えられています。

  • 系譜

華胥氏ー伏羲(と女媧)ー少典ー黄帝ー少昊(玄嚻)ー蟜極ー帝嚳ー帝堯ー丹朱

出典:baidu

下のリンクをクリックすると中国の神獣や妖怪をまとめたページへ移動します。

中国の神獣妖怪のまとめページ




スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク