中国神話の奇妙な人を集めてみた。怪人特集5(鬻熊、老童、無継民、無骨民、無継国人)

鬻熊(yu4xiong2 ユィシオン)

鬻熊は玄帝顓頊の後裔で、大体紀元前11世紀ころに湖北の荊州に生まれたとされています。鬻熊は楚国の祖先で、楚国開国の君主である熊繹の曽祖父であると言われています。

商朝末年に鬻熊は周の文王のもとに身を寄せており、そこで文王の火師(祭祀の時に火を持つ人)となったとされています。この鬻熊は司馬遷の史記にも記載が見られ、”鬻熊が子供のように文王に侍り奉った。”とあります。周の成王の時代には成王は鬻熊の功績を称えて鬻熊の曾孫の熊繹を子爵としました。熊繹はその後楚国を建国したと言います。

鬻熊の祖先は芈と言う姓で、芈姓はいわゆる祝融八姓の一つです。始祖は季連であり、鬻熊はその子孫とされています。

出典:baidu

老童(ろうどう lao3tong2 ラオトン)

老童は帝顓頊の子だと言われており、即ち黄帝の曾孫となります。童姓の始祖であります。よく歌を歌ったために後世では童と言う名を姓とし、童姓ができたと言います。

山海経の大荒西経には、”顓頊は老童を生み、老童は重と黎を生んだ。帝顓頊は重に命じて天を手で上に持ち上げるように命じ、黎には地を押して下に下げるように命じた。それで黎は地下へ来て噎を生んだ。噎は大地の最西端におり、太陽と月と星々の運行順序を管理していた。”とあります。

顓頊に関しては以下をご覧ください!

顓頊:黄帝の孫で中国古代の国家である華夏王朝の始祖。

同様に山海経の大荒西経には、”榣山があり、山上には人がおり、太子長琴と言った。顓頊が老童を生み、老童が祝融を生み、祝融が太子長琴を生み、太子長琴は榣山上に住んでおり音楽を創造し世に広めた。”とあり祝融の父親として書かれています。

祝融に関しては以下をご覧ください!

祝融:中国神話中の赤帝で火を司り時代を超えて現れる火神

山海経大荒西経に関しては以下をご覧ください!

山海経を読もう!No,16 大荒経大荒西経編

出典:baidu

無骨民と無継民(ぶこつみんとむけいみん?)

無骨民と無継民とは山海経に記載が見られる民です。

山海経の大荒北経には、”無継民という名の人がおり、無継民の姓は任であり。無骨民の子孫であり、空気と魚を食べた。”とあります。

無継民の姓は任で、魚を食べることから海や川などの近くに住んでいたと思われます。さらに空気を食べるという一風変わった食性も持っています。

さらに大荒北経には、”無腸国という国があり、そこに住む人の姓は任であった。彼らは無継国人の子孫であり魚を食べた。”とあり、無継民の子孫の記載もみられ、脈々と続いていたことを伺わせます。

山海経大荒北経に関しては以下をご覧ください!

山海経を読もう!No,17 大荒経大荒北経編

出典:山海経

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