天神蓐收:西方を司り白帝少昊の補佐をする天神

蓐收(じょくしゅう ru4shou1 ルゥーショウ)

蓐收は古代中国神話中の秋の神で、白帝少昊を補佐する神でもあります。このため、蓐收が白帝の子であると言う説もあります。別の説では蓐收は古代の西方の神で秋を司ります。これは陰陽五行説に基づいており万物は陰と陽に分けられるとともに火、木、金、土、水に属していると言う考えで、万物を司る理論とされていました。陰陽五行説によると、西方は秋と金に属し司る色は白です。

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少昊と蓐收の関係は実際は親子もしくは君臣の関係だったと考えられます。《山海経》には、”さらに西へ二百九十里に泑山があり、天神蓐收がここに住んでいた。山上からは首飾りを作れるくらいの玉石を算出し、山南面の至る所に瑾、瑜の一種の美玉があった。また、山北面の至る所には石青、雄黄があった。この山の山頂に立ち西を向けば太陽が山の向こうに落ちる情景を望める。この種の気象は天神紅光が主管している。”とあります。




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  • 刑神としての蓐收

ある時虢公は宗廟で夢を見ました。夢には人面の神が現れ白毛虎爪で手には大斧を持っており部屋の西の角に立っていたと言います。虢公は驚き逃げようとしましたが神は、”天帝が晋の国にそなたの国に攻撃を仕掛けるように命じた。”と言いました。虢公は地に頭を打ち付けて拝むと夢から覚めました。そして史嚻を召して夢の内容を説明しました。すると史嚻は、”その神は蓐收で天上の刑神です。天上から刑を執行するためにやってきます。”と言いました。虢公は史嚻の説明を不吉であると思い、史嚻を投獄してしまいました。そして国人に祝賀させると今度は逆にいい夢を見ました。六年が経ち晋国は虢国を滅ぼしてしまいました。

上の話は蓐收は刑神としての側面を表しています。

  • 西方の神名

蓐收は白帝少昊に仕える西方の金神と言われています。西方は五行では白と金に属していますので蓐收にもこの属性がついてきます。《淮南子・時則訓》には、”西方の神は蓐收と言い、八卦では兌で秋を司り、干支では庚辛で金に属する。金は則ち秋を盛んにしその色は白で故に秋帝は白帝とも言う。”とあります。同じく《淮南子・天文訓》に、”西方は金なり。その帝は少昊で蓐收が補佐をし矩尺を握り秋を治める。”とあります。

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淮南子:不思議な生き物についても書かれている西漢時代の思想書

出典:baidu

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