花神(女夷、花姑):お花屋さんの守護神とも言うべき花を護る中国の神様。

花神(かしん hua1shen2 ホァシェン)

花神は中国民間信仰中の百花の神で、《淮南子》には、”群花を統べ、天和を司り成長を促す百草の花神で女夷、または花姑と言った。”とあります。花神は中国伝統の花朝節の祭事の吉祥神で、花を栽培、もしくは販売する人々が皆祀っている神様です。

花朝節には人々は花神に祈りをささげるために春らしく色とりどりの百花を盛り、自身に幸福をもたらすことを願い祈ります。そして、人々は花神が幸運をもたらすとも考えています。

花朝節は花神節とも言われ、農歴の二月十二日或いは二月十五日の行われる祭りです。春先であるこの日は百草が生まれる日と考えられています。

明の馮応京は《月令広義・歳令一》で、”女夷は花神で、即ち魏婦人の弟子である。花姑は花神と成す。”と書いています。これは中国で古来から信奉されてきた二柱の花神を指しており、その来歴について触れています。女夷は本来神話中では春夏を主宰し、万物の成長の女神です。《淮南子・天文訓》には、”女夷は鼓をたたき歌い、以って天和を司り、以って百谷禽獣草木を成長させる。”とあります。高誘はこの一文に対して、”女夷は春夏の主で長養の神也。”と注釈しています。




《中国民間俗神》には、花姑は本来花の化身の女性で、道家が奉る魏夫人に因み一躍して花神と成す、とあります。《月令広義・春令》には、”春圃花姑を祀る。”とあり、《花木録》には、”魏婦人の弟子、善種花、花姑と号す。”と記されている通り、魏夫人の弟子として書かれています。

女夷、花姑は漢代に書かれた淮南子には、もともと名前が二つある神と書かれており、花のみではなく花が咲き植物が成長する春と夏をも管轄している神様でした。明代になると、女夷と花姑は別々の神様として書かれるとともに、両者とも魏夫人の弟子として書かれるようになりました。

さらに後代になると、女夷が道教の女仙である魏夫人の弟子であることは忘れ去られたために、次第に百花のみを司る女神となりました。花神には春夏長養の主という役割も密接に関わっていましたが、春と夏を管轄するという権限が縮小されて最終的には花の神のみとなってしまったといいます。今では、花神は世の季節の移り変わりごとに花が咲き散ることを司る神であるとともに、百花を護る神となっています。

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出典:baidu




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