中国の怪魚特集第三弾です。食欲をそそらない魚ばかりですね(´;ω;`)
蒲夷(ほい pu2yi2 プーイー)
蒲夷は古代中国に生息していたとされる魚です。
山海経の北山経に記載が見られ、”さらに北へ五百里に碣石山があり、縄水はこの山より流れ出て東へ向かい黄河へと注いだ。水中には多くの蒲夷がいた。この山の上には玉石があり、山下にはさらに多くの青石碧玉があった。”とあります。
山海経北山経に関しては以下をご覧ください!
出典:baidu
豪魚(ごうぎょ hao2yu2 ハオユィー)
豪魚は紅色の羽毛の尾を持つという不思議な魚です。
山海経の中山経には、”さらに東へ十五里に渠猪山という山があり、山上には竹が繁茂していた。渠猪水はこの山より出て南へと流れ黄河へと注いでいた。水中には豪魚が沢山おり、形状は一般的な鮪のようであるが、紅の口と羽毛のある紅色の尾がありその肉を食べると白癬が治癒すると言う。”とあります。
山海経中山経に関しては以下をご覧ください!
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脩辟魚(しゅうへきぎょ xiu1pi4? シウピィ?)
脩辟魚は蛙みたいな魚です。
山海経の西山経には、”さらに西へ五十里に橐山があり、山中の樹木の大部分は臭椿であり、さらに多くの■樹もあった。山南面には豊富な金属鉱物と玉石があった。山北面には豊富な鉄がありさらに蕭草があった。橐水はこの山より流れ出て北へ向かい黄河へと注いだ。水中には多くの脩辟魚がおり、形状は一般的な蛙であるが白い口があり、発する声はハイタカの鳴き声のようであった。人が食べると白癬病が治ると言う。”とあります。
その肉には薬効があり白癬が治ると言いますので真菌に対する高い抗菌作用があるようですが、塗り薬ではなく食べることで治るということは少々不思議な感じがします。
山海経中山経に関しては以下をご覧ください!
出典:山海経
冉遺魚(ぜんいぎょ ran3yi2yu2 ランイーユィ)
冉遺魚は六本脚の怪魚です。
山海経の西山経には、”さらに西へ三百五十里に英鞮山があり、山上には漆が繁茂しており山下には金属鉱物と玉石が豊富に埋蔵されていた。禽鳥はすべて白色であった。涴水はこの山より流れ出て北へ向かい陵羊澤へと注いだ。水中には多くの冉遺魚がおり、魚の体に蛇の頭と六本の脚があり、眼は馬の耳のように長かった。その肉を食べると悪夢を見ないと言う。また、凶邪の気を避けることができると言う。”とあります。
肉は精神に作用するようで食べると悪夢を見なくなり、さらに凶邪の気を避けるという吉祥物として書かれています。
山海経西山経に関しては以下をご覧ください!
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鰠魚(そうぎょ sao1yu2 サオユィー)
鰠魚は戦争の兆しとなる不吉な魚です。
山海経の西山経には、”さらに西へ二百二十里に鳥鼠同穴山があり、山上には白色の虎が多くおり、真っ白な玉も多くあった。渭水はこの山より流れ出て東へ向かい黄河へと注いだ。水中には鰠魚が多く住んでおり、形状は一般的な鱣魚に似ており出現した地方はどこでも大戦が発生したと言う。”とあります。
山海経西山経に関しては以下をご覧ください!
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