商羊:雨が降る前に出てきて舞う一本足の怪鳥

商羊(しょうよう shang1yang2 シャンヤン)

商羊は古代中国の伝説中の神獣で、毎回大雨が降る前に田畑の中で一本の足を曲げて舞を舞うといいます。

《孔子家語・辯証》には、”斉に一足の鳥がいた。宮殿に飛び集まり翼を広げて跳ねた。斉侯大いに怪しみ魯に使いを送り孔子に尋ねた。孔子は言った。この鳥は商羊という名で水の祥なり。昔子供が片足て立ったり屈んだりし、両眉をつり上げて飛び跳ねていた。

天に大雨が来るので商羊が鼓舞した。今の斉がこれであり、もうすぐ大雨が降るであろう、と言った。急いで斉の民に告げ堤防を修復し大雨に備えた。すると本当に大雨が降り災害が発生した。近隣諸国は酷い水害で民は被害をこうむったが、斉の国だけは大雨に備えていたので被害を受けなかった。”とあります。

漢の王允は、《論衡・変動》で、”商羊者、雨を知るものなり。天に雨があると、その一足を曲げ舞いだす。”と書いています。宋の蘇軾は、《次韻章伝道喜雨》で、”山中から帰る時、風色が変わり道の途中で商羊が舞っているのを見た。”と書いています。その他にも多くの書物に商羊が雨の時に舞っているのを見たや、商羊が舞っているのを見た後に水害が起こったなど多くの記載が見られています。




商羊鳥は一種の吉祥鳥であり、雨が降る前の夜に商羊鳥の群れが森林から出てきて飛び跳ねだし、わいわい遊んでいるように見えます。長い時間が経ち、人々は商羊鳥の出現を見ると雨の前兆を悟り、田畑の水はけを良くし、水路の掃除をして水害に備えます。

しかし、商羊鳥は次第に数を減らし絶滅に近づき、商羊鳥を見ていた地方の人々はやがて商羊鳥を全く見ないようになりました。このため、毎度大干ばつの時、人々は自ら商羊鳥に扮し、鳥の面を被って片足で高く跳ねて商羊鳥の舞を真似て踊ったと言います。

その舞の動作の名残は現在でも”碰拐”という名前の子供の遊びに残されています。この遊びでは、二人の子供が片足を抱えて一本足で起ち、膝を互いにぶつけます。

出典:baidu




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