諸懐:中国神話の牛のような豚であり人を食べる怪獣

諸懐(しょかい zhu1huai2 ジューフアイ)

諸懐は中国の古代神話中の怪物です。諸懐が見られる最も古い書物である《山海経・北山経》には、”獣がいた。その形状は牛の如く角が四本あり人の眼、豚の耳、その名の諸懐と言った。その鳴き声は雁のようであり人を食べた。”とあり、牛と豚が合わさったような動物で、人をも襲ってしまう狂暴な生き物として書かれています。

郝懿行は、”《玉篇》にある懐は獣と言い牛に似て四角一目。”と書いています。諸懐の外見に関しては絵として残っており、現在残されている諸懐図は二つの形状があります。一つは四角牛でもう一つは二角牛です。古籍の多くは諸懐を牛のような外見で描いており、四つの角が生えていて人間と同じ眼を持っていて、豚と一緒の耳を持った怪異の物として描いています。現実的には、諸懐は野豚のことではないかと言われています。




  • 諸懐水(渓流や小さな川のイメージ)

北岳山は北方第一列山系の第二十座山で、山の上にはカラタチや棘などのととげのある木と檀や柘などの硬い木が有りました。諸懐水はここから涌き出ており、西を通って嚻水に流れ込んでいました。水中には鰭のある魚が沢山住んでおり、その中のある魚は犬のような頭部をしており、赤ちゃんのような鳴き声であったと言います。この種の魚を食べると癲癇に効果があると言います。

出典:baidu

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