ここオーストリア南部のシュタイアーマルク州にあるグリューナー湖では、春の雪解けのシーズンになると雪解け水が湖の畔にあるサマーパークにまで水が溢れ出し、春だけの巨大な湖を作り出します。グリューナーはオーストリアの言葉でグリーンを意味します。
ホーホシュヴァープ山脈の麓にあるトラゲスの街付近にあるこの湖は、夏から冬の終わりまで1メートルほどの水深しかありませんが、春になると周りの低い土地が水没し、下の写真のようにかなりの深さになります。
この場所はハイカーや登山者に好まれておりますが、春になり雪解けが始まると、山から解けた水が、このあたりに集まって湖の水位をぐんぐんと増加させます。この時期は木々までも水没してしまうほどで、深い場所では12メートルほどもあります。水没した場所はクリスタルのように澄んだ雪解け水のために透明度が高く、非日常的な光景を作り出します。水辺の雑草や潅木の上には融けきれない雪がうっすらと積もっています。
写真はオーストラリアの川や湖の水が透明で綺麗であることを確認するプロジェクトの一環として撮られたものです。これらの写真は、リンツの南にあるバイオロジーセンターで行われている、オーストリアの美しい水の風景特集、アンダーウォーターワールドエキシビジョンで展示されています。
オーストリアを代表する二人の水中撮影家、Gerald Kapfer氏とHarald Hois氏の別の作品もこのエキシビジョンで展示されています。
このエキシビジョンの責任者、Stephan Weigl氏は、”多くの来館者がこの景色が、モルディブなど有名な場所ではなく、オーストリアで撮られたことに驚きます。我々の国でも探せばこのような美しい場所は数多くあるのです。”と語りました。
グリューナー湖はここです!
出典:dailymail