【まさにエリア88の凄腕パイロット】車輪が壊れたハリアーが着艦するためにとった驚くべき行動

Navy Timesによると、アメリカ海軍のウィリム・マホーニー大尉は6月7日、地中海に展開しているアメリカ海軍の強襲揚陸艦、バターン(USS Bataan)からAV-8B ハリアーで発艦しましたが、直後に機首の着陸装置が故障していることに気づきました。通常の着艦が出来ないと判断し、空中をホバリングしながら垂直に徐々に高度を下げ、急遽用意した台の上に機首を乗せる作戦を取りました。


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動画中のインタビューで、マホーニー大尉は離陸直後にこの問題に気づきました。大した問題ではないことを祈りつつ、すぐに母艦に無線連絡して、高度1,000mを飛行してコントロールタワーを通り過ぎながら指示を待ちました。

しかし、不運なことに着陸装置の不具合により、彼は上空約15mから1,400kgのハリアーの高度を徐々に下げ、機首をタイヤの代わりとなる艦上に固定された台の上に乗せる以外に着艦の方法がないという結論に達しました。

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“この船には驚くべき発明品が搭載されていました、それはこのような事態に備えて作られた台でした。”とマホーニー大尉はそのときの状況を振り返りながら語りました。

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パイロットがハリアーの垂直ジェットで上空6mほどまでゆっくりと機体高度を下げて、着艦を指示されました。”コクピットにいると死角になっていて、着艦するときに台は見えませんでした。”と、そのときの状況について大尉は語ります。”それがそこにあるかどうかもわかりませんでしたので、台を探しながら、その内面白くなるさ、と自分に言い聞かせていました。”

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着艦の際、機体高度を下げているときに、”着艦開始の高度が予想よりも高度が高かったようです。”と語ります。というのも、着艦時に台に乗った機首が、着陸の反動で台の上でバウンドしていました。

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着陸後はマホーニー大尉は放心状態になりました。”コクピットの中に1分間くらい座り込んでいましたが、エンジンを切らなければと思い出しました。そのとき、心の底から安心感が沸いてきました。実際、コクピットから出るまで何回揺すられたのか覚えていません。”

大事故に至らずにパイロットが生還できて何よりです。

USS Bataan:ワスプ級強襲揚陸艦の5番艦。

AV-8B HarrierⅡ:アメリカのマクドネル・ダグラス社が、イギリスの短距離離陸垂直着陸機ホーカーシドレーハリアーを元に開発した機体でアメリカ海軍等で運用されています。垂直に上昇、下降ができる優れものですが、その分、速度や積載量などを犠牲にしています。


出典:huffingtonpost

パイロットは凄腕ですね。エリア88でも十分に通用しそうです。技術的にはケンやウォーレンクラスでしょうか。今回のハリヤーの原型となったイギリスのホーカーシドレーハリアーはキム王子の愛機でした。亜音速なので弱いと思っていたのですが、漫画の中では強かったのが意外でした。戦闘機は速ければいい、そう思っていた時代が私にもありました。

エリア88中ではラウンデルのバッカニアや殺し屋軍団のBACライトニングといった、イギリス製の戦闘機が出ていました。実はBACライトニングはイギリス唯一のマッハ2級の戦闘機です。増槽を翼の上に取り付けるのが特徴です。シンが最後に乗ったX-29、当時は前進翼ともてはやされていましたが、前進翼は採用されずに結局ステルス性重視のF-35ライトニングに行き着きました。前進翼はかっこよくて好きだったのですが、仕方ありません。

ハリアー(1967年運用開始)

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バッカニア(1959年運用開始)

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BACライトニング(1960年運用開始)

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X-29(試作機のみ、初飛行1984年)

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個人的にはフランスのミラージュのエンジンの設計図を盗み出してイスラエルで開発されたクフィルが好きでした。その他にはエドハイネマンの名機、A-4スカイホークやラストオブガンファイターと呼ばれたクルーセイダーなどなど。マッコイ爺さんよく集めてきたなと感心します。

スカイホーク(1956年生産開始)

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クルーセイダー(1957年運用開始)

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クフィルはその前身のネシェルに乗ったイスラエルのエースパイロット、中東の撃墜王、ギオラ・エプスタインが有名です。 朝鮮戦争以降のミサイル戦闘が主流になった近代戦での撃墜記録を持っています。それまでは第二世界大戦中のゼロ戦、ムスタング、ヘルキャット、メッサーシュミット、スピッツファイヤーなどによる、レシプロ機で機銃によるドッグファイトでした。日本ではラバウルの魔王、西沢広義さんや、ラバウルの空は岩本で持つといわれたゼロ戦虎徹・岩本徹三さんも有名です。352機撃墜したドイツのハルトマンや、ソ連人民の敵、一個師団に匹敵する、と言われたルーデル(対地攻撃での戦果が主だが実際に一個師団並みの戦車500台以上破壊したという、一人で黒い三連星をやってのけた。)のようなありえない人もいます。

ガンダムの世界も撃墜王に影響を受けているキャラクターもおり、シャアは第一次世界大戦中のドイツのエースパイロット、”レッドバロン”リヒトホーフェンがモデルです。リヒトホーフェンは機体を赤に塗っていたため、赤い悪魔などととも呼ばれていました。

クフィル(1975運用開始)

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エリア88オープニング

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