黄姖屍(こうきょし huang2ju4shi1 ホアンジュゥシィー)
大荒の中に鏖鏊鉅山があり、太陽と月が沈む場所であった。野獣がおり、左辺と右辺各一つずつ頭がついていた。名を屏蓬と言った。巫山の山があった。また壑山の山があった。さらに金門山があり、山上には黄姖屍という名の人がいた。比翼鳥がいた。白鳥の一種がおり青色の羽があり、黄色の尾があり、黒色の嘴があった。赤色の犬がおり、名を天犬と言い、天犬が現れた場所はどこでも戦乱に見舞われたと言う。
出典:山海経
夏耕屍(かこうし xia4 geng1shi1 シアゴンシィー)
夏耕は夏王朝最後の帝で暴君であった夏桀の将軍であり、戦争に敗れて斬首されました。夏耕は斬首された後も生きており、神話中の刑天(けいてん)を連想させます。
刑天も天帝と争い斬首されましたが、それでも戦いをやめようとしなかったために不撓不屈の精神の象徴として中国では現在でも崇められています。
夏耕屍の話は山海経の大荒西経に記載が見られており、”大荒の中に常陽山があり、太陽と月が沈む場所であった。…この場所は異常に熱く人は住めなかった。頭部のない人がおり、手には矛と盾を持って立っており、名を夏耕屍と言った。以前に成湯が章山で夏桀を討伐し、夏耕屍を夏桀の前で斬り殺した。夏耕屍は起き上がり、頭部がないことに気が付き、その罪下から逃れるために闇雲に逃げて巫山へ去った。”とあります。
山海経大荒西経に関しては以下をご覧ください!
出典:baidu
張宏(ちょうこう zhang1hong2 ジャンホン)
張宏は山海経に一文だけ出てくる人物で、海で魚を捕っている様子が書かれています。釣りをしているのか網で獲っているのか詳細は分かりません。
山海経の大荒南経には、”張宏という名の人がおりまさに海で魚を捕っている。海上の島には張宏国という国があり、そこに住む人は魚を食べ、四種の野獣を飼いならしていた。鳥の嘴を持ち羽が生えている人がおり、海上でまさに魚を捕っている。”とあります。
山海経大荒南経に関しては以下をご覧ください!
出典:山海経
季厘(りりん li3li2 リィリィ)
季厘は帝嚳の息子であり、季厘国の創始者ですが、山海経中では野獣の肉を食べているという文化程度の低い様子が書かれています。
山海経の大荒南経には、”襄山という名の山があった。また重陰山と言う山があった。野獣の肉を食べている人がおり、名を季厘と言った。帝嚳は季厘を生み、そのため季厘国と称した。緡淵があった。少昊は倍伐を生み、倍伐は貶められ緡淵に住んだ。四角の水池があり、名を俊壇と言った。”とあります。
山海経大荒南経に関しては以下をご覧ください!
出典:baidu
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