中国神話に出てくる怪鳥特集の第二段です。今回は橐蜚、瞿如、鳧徯、鴖、遠飛鶏をご紹介します。このような鳥がリアルでいると思うとぞっとしますね(;´∀`)
橐蜚(たくひ tou2fei3 トウフェイ)
橐蜚は橐(上が非で下が巴)とも書きますが、古代中国伝説中の怪物で、梟に似た一本足の鳥です。さらに人面と言う恐ろしい見た目をしています。昔あったサザンアイズと言う漫画に出てくる人面で一本足の鳥であるタクヒはこの鳥のことです。
山海経の西山経には、”山中にはさらに禽鳥がおり、形状は一般的な猫頭鷹(ふくろう)に似ており、人面で足は一本しかなく、橐蜚と言った。冬によく現れ、夏には隠れており姿を見せない。その羽を身につけておくと雷に打たれても平気であるという。”とあります。
橐蜚の羽には不思議な効力があり、羽を身に着けると雷に打たれても平気であると言う、避雷針のような機能があります。人面ですが、喋れるのかどうかは謎です。
山海経西山経に関しては以下をご覧ください!
さらに《河図》には、”一本足の鳥は一種の祥瑞の鳥で、その鳥を見た人は勇猛強悍になるという。伝説の南陳が滅亡の危機に瀕している時に一群の独足鳥が宮殿に集まり、嘴を使って救国の策を書きだした。”とあります。この独足鳥が則ち橐蜚であると言われています。
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瞿如(くじょ qu2ru2 チュィルゥー)
瞿如は中国伝説中の怪鳥で、サギの一種である鵁(こう)に似ており三本足の人面鳥です。
山海経の南山経に記載が見られ、”山中には禽鳥がおり、形状は鵁のようだが白い頭部で三本足、人と同じ顔をしていた。名を瞿如(くじょ)と言った。その鳴き声は自分の名前を呼んでいるように聞こえた。”とあります。
鳴き声から名前が付けられたようです。
山海経南山経に関しては以下をご覧ください!
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鳧徯(ふけい fu2xi1 フゥーシー)
鳧徯は古代中国の鹿台山に住む戦乱の兆しとされる怪鳥です。
山海経の西山経には、”さらに西へ二百里に鹿台山があり、山上からは白玉が多く産出され、山下からは銀が多く産出された。山中の野獣は■牛、羬羊、白豪が多く住んでいた。山中には禽鳥がおり、形状は一般的な雄鶏であるが人面で名を鳧徯と言い、鳧徯の名はその鳴き声に字を当ててつけられた。一度出現すると天下に戦争が起こったと言う。”とあります。
山海経西山経に関しては以下をご覧ください!
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鴖(みん min2 ミン)
鴖はカワセミに似た火を避けるという鳥です。
鴖は山海経の西山経に記載が見られ、”さらに西へ八十里に符禺山があり、山南陽面からは銅が産出され、山北陰面からは鉄が産出された。…山中には禽鳥もおり、鴖鳥と言った。形状は一般的な翠鳥であったが紅色の嘴を持っており、鴖鳥を飼うと火を避けることができたと言う。”とあります。
山海経西山経に関しては以下をご覧ください!
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遠飛鶏(えんひけい yuan3(or 4)fei1ji1 ユエンフェイジー)
遠飛鶏は、翻明鶏や目羽鶏とも言い、《洞冥記》にその記載が見られます。
紫色で翅の下に目があると言います。日が昇ると出て行き夕暮れになると帰って来ると言います。
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