蜃(しん shen4 シェン)
蜃は中国神話中の海怪で、外見は牡蠣に似ていると言います。別の説では龍に似ており、水龍の事を指しているとも言われています。蜃は日本でもおなじみで、中国同様に蜃気楼を作り出す妖怪として描かれており、日本ではハマグリの形をしています。
中国の蜃は牡蠣の形状と龍の形状がありますが、より詳しく言うと龍の一種である蛟(こう)の形状で、口から気を吐き蜃気楼を作り出しているといいます。
蛟龍に関しては以下をご覧ください!
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海で時折みられる蜃気楼は逃げ水などと同様に海水と海上の空気の温度差により、海面付近の空気に温度と密度が異なる層が出来て、この層により光が屈折してしまうことで遠くの景色があたかも海上にあるように見えてしまう現象です。
似たようなメカニズムに、熊本の八代海で見られる不知火があります。夏の夜の干潮のとき、漁の漁火がゆらゆらと揺らめく現象で、古事記などに出てくる古の景行天皇もご覧になったという神秘的な光りです。
出典:baidu
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