【中国】キョンシー(僵尸)は実在するのか?:キョンシー村の記録

今回は中国の昔話の部類に入るキョンシー村が出来たという身の毛もよだつ話です。一体どんな話なのでしょうか?さっそくどんな話か見てみましょう。

清朝初年、湘南の西にある山の麓に小さな村落がありました。二百軒ほどの家が立ち並び、七百人ほどの村人達が暮らしていましたが、村人達はなんと全てキョンシーでした。このキョンシーたちは生きている人間の肉を好んで食べ、その体は腐敗しており、体からは鼻が曲がるような悪臭を放っていました。

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元々この村は普通の村でした。ほとんどの人たちは生きるために働き、畑を耕し野菜を作って生活していました。村の中に成三という若者がいましたが、怠け者で他人の奥さんに手を出すことが趣味というろくでなしであったため、村を追い出されて山中で隠れるように生活していました。夜になると、村に戻り、物を盗んでいたために、村人達は彼に対して深い恨みを抱いていました。




ある日、成三は山にいて空腹だったので、山芋でも掘って食べようと、山芋のある場所へ行きました。そこで、山芋を掘っていると、一体の遺体を見つけました。一目見ると、非常に恐ろしい様子で、死後百年は経っていようかと思われました。頭から足先まで腐っており、原型を留めていませんでした。彼は空腹にもかかわらず、吐き気を催し、嘔吐しました。成三は、直ちに逃げ出しましたが、すぐに思いとどまり、遺体に何か金目のものでもないかと思い立ち、踵を返して遺体のもとに戻り遺体を調べました。

遺体は腐って糊のように液状になっていましたが、頭の上には一枚の黄色い紙がありました。紙には何か書いてはありましたが、古くなっており読めませんでした。成三は金目のものを半日かけて探しましたが、ついには何も見つかりませんでした。遺体からは悪臭が放たれており、全身も腐敗していたので、この遺体を埋めて別な場所に食べ物を探しに行きました。

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成三がこの遺体を発見したあと、成三は日に日にやせ衰え、歯もだんだん黒くなり、全身からは力が抜けていくのを感じました。

一ヵ月後、村人達は最近成三が村に盗みに来ていないことに気がつき、山で死んでしまったのだと思い大変喜んでいたときに、成三が今にも倒れそうな足取りでやってきて、村人に街の医者に連れて行ってくれるように頼みました。村人達は誰一人彼を助ける理由などない、と思いました。




“何を言っている、彼もまた一人の人間だ。過去の悪事は許せないことだが、彼の死を見たいと思うのか!”と、一人の老人が言いました。

老人は成三を家に連れて帰り、風呂にいれ、食べ物を与えましたが、老人は成三の体調が回復するとは思っていませんでした。老人の思いに反して、成三の体調は回復し、さらには老人の娘に乱暴しました。これを発見した村人達は成三を叩きのめし、息絶え絶えの彼を山の中の草むらに捨て、そのまま死ぬだろうと思っていました。

数日後、また成三が現れて助けを求めました。このときは村人は食べ物を与えずに、彼を叩きのめした後、木に吊るしました。

村人の中には、徳が無い行為として辞めるように言う人もいましたが、村の男達は耳を貸しませんでした。成三は木に吊るされると、すぐに亡くなりました。遺体は青みがかった黒色に変わり、目は灰色の泥のようになり、そのにおいは村の女子供達には耐え難いものでした。

村の男性達がその状況を見て、村人達が屍毒に冒されないように成三の遺体を降ろし、地中に埋めようと相談しました。埋めることにみんな同意しましたが、日中は仕事があるために、夜に埋めにいくことになりました。

夜になり、村人達が晩御飯を食べた後、松明で成三の死体を捜しているとき、その場にいる誰もが息を呑みました。木に吊るされていた縄が裂けて切られ、成三が自ら縄から脱出していたのです。そして、成三の遺体は変わってしまっていました。




みんな大声で叫び、村は大混乱に陥りました。家に戻るとみんな門と窓を釘で締め付け、女性子供を部屋の中に隠し、男達は手に鉈や鋤を持って、不安におののいていました。

ある老人によれば、八十年前にこの村で死後に遺体が変化したことがあったということでした。その時は、一人の悪党の親玉が殺されたが、邪気を完全に取り除いていなかったため、キョンシーに変わってしまい、人を襲いました。その後、一人の道士に倒され、逃走しました。成三はそのときのキョンシーの毒に感染してしまい、キョンシーに変わってしまったに違いない、と老人は推測しました。この話を聞き、みんな成三の遺体を焼いてキョンシーに変わるのを防がなかったことを後悔しました。その日の晩からさらに三日、成三の遺体は見つかりませんでした。

村人達は一時も気を抜かずに探しましたが見つからずに、ついには捜索を打ち切りました。みんな家に帰って休みたいと思っているときに、張さんの家から叫び声が聞こえてきたので、急いで家に駆けつけました。

入り口から一歩はいると、張さんの遺体が家の梁に吊るされているのが目に入りました。地面には血が飛び散っており、数箇所噛み付かれた痕がある彼の若い奥さんの遺体が血の海に横たわっていました。傍らには三歳の子供の遺体もありました。

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村人達がこの惨状を目にしたとき、全身が凍りつき、腰が抜け、地面に座り込みました。その直後、隣の家から悲鳴が聞こえてきました。悲鳴がやんだと思ったら、その隣の家から悲鳴が聞こえ
、男達は悲鳴に向かって走りました。最後にとうとう成三を見つけましたが、その容貌に震えました。その目はどす黒い血で満たされており、黒色の目の奥から赤い光を放っていました。歯は鋭利な刃物のようにとがっており、肉片や髪の毛が挟まっていました。男達の数人は、その要望を見るや武器を落として逃げ出しました。残ったものたちは勇気を振り絞り、立ち向かいました。

成三の力は尋常ではなく、鉈で数回切られても何事も無かったように意に介さず、 一人、また一人と男達は倒されていきました。この光景に戦意を失い、逃げ出しました。結局村人の半分以上が殺され、隠れていた村人達も徐々にキョンシーの毒に冒されていき、亡くなりました。こうして村人達は全滅してしまったのです。

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数日後、成三のときと同じように、村中の遺体が起き上がりだしました。 死んだ村人達が全員キョンシーになってしまったのです。無事に逃げ出せた村人もいて、夜を避けて日中に村に戻ってみましたが、あるものは噛み殺され、あるものはキョンシーの毒によりみんな亡くなってしまいました。

近隣の村々の村人達も様子を見に行きましたが、飢えたキョンシーたちに出くわし、食べられてしまいました。こうしてキョンシーの村が出来上がったのです。

出典:yaochanglai 

伝説のキョンシー村の話です。この話の中に出てくるキョンシーは、分類的には第二級のキョンシー、白殭でしょう。訓練を受けておらず武器も持っていない普通の村人では返り討ちに会う可能性が高いです。また、キョンシーになってしまった村人たちは腐敗が進行していますので第一級の紫僵と思われます。

この話は、清朝が成立した年、すなわち1636年あたりのことです。話の内容としては、キョンシーというよりもバイオハザードのようなウィルス感染などで出来上がったゾンビを連想させます。

大方は狂犬病や伝染病の話を発端にしているのだろうと思いつつも、この村やその後の話はどういうものなのか気になります。

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