古代中国の奇妙な鳥の怪物を集めてみた特集の第七弾です。今回は青耕、数斯、櫟、鴟をご紹介します。
青耕(せいこう qing1geng1 チンゴン)
青耕はその漢字から連想しがたいですが、鳥です。
山海経の中山経には、”さらに西北へ百里に堇理山があり、山上には松と柏が繁茂しさらに良質の梓も多くあった。山北陰面からは青雘を多く産出すると共に豊富な金があり、ここの野獣は豹と虎が最も多かった。山中には禽鳥がおり、その形状は一般的なカササギに似ているが、青色の体に白い嘴と白い目、白い尾を持っており、名を青耕と言い、人が飼うと疫病を避けたと言う。その名は鳴き声に字を当ててつけられた。”とあります。
青耕は古くから吉祥を告げる鳥と看做されていますが、その理由は山海経中の疫病を避けるという記述に由来しているとされています。
山海経中山経に関しては以下をご覧ください!
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数斯(すうし shu4si1 シュゥスー)
数斯は人間の足を持っている古代中国の伝説中の奇妙な鳥です。
山海経の西山経には、”山中にはさらに禽鳥がおり、形状はハイタカのようであるが人と同じ足があり、名を数斯と言った。その肉を食べると首の上の瘤に効果があると言う。”とあります。
瘤に効くという不思議な薬効を持っている鳥です。
山海経西山経に関しては以下をご覧ください!
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櫟(れき li4 リィ)
櫟はクヌギと言う意味ですが、古代中国の鳥のことを指してもいます。
山海経の西山経には、”さらに西へ三百五十里に天帝山があり、山上には棕と楠が繁茂しており、山下に生えている草は茅草と蕙草が大部分であった。山中には野獣がおり、形状は一般的な犬で名を溪辺といい、その毛皮の上に座ると妖邪毒気を受け付けなくなると言う。山中人は禽鳥がおり、形状は一般的なウズラであるが黒いとの模様と紅色の毛をしていた。名を櫟と言い、その肉を食べると痔に効果があると言う。”とあります。
山海経西山経に関しては以下をご覧ください!
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鴟(し chi1 チィー)
鴟は一つの頭に三つの胴体があるという古代中国の怪物です。
鴟は山海経の西山経に記述があり、”さらに西へ二百二十里に三危山があり、三青鳥はここに生息していた。この三危山は周囲百里あった。山上には野獣がおり、形状は普通の牛であるが白い体に四本の角があり、体には硬い毛が密集しており蓑衣を着たように見えた。名を■秵と言い、人を食べると言う。山中にはさらに禽鳥がおり、一つの頭部に三つの胴体を持ち、その形状は■鳥によく似ていた。名を鴟と言った。”とあります。
山海経西山経に関しては以下をご覧ください!
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