中国神話の奇妙な鳥を集めてみた。怪鳥特集6(白翰鳥、嚻、鶌鶋、象蛇、鶡鳥、鴢、赤鷩、八哥)

白翰鳥()

白翰鳥は白い羽毛を持つ野鶏であり、古代では瑞鳥とされていました。


山海経の中山経には、”中央第九列山系岷山山系の首は女幾山と言い、山上からは石涅(中医薬の黒石脂)を多く産出し、ここの樹木は杻(杏の一種)、橿が多かった。また草は野菊、蒼術或いは白術が多かった。洛水はこの山より流れ出て東へ向かい大海へと注いだ。水中には流量な亀が多く住んでおり、さらに鼉(揚子江鰐)も多くいた。山上には金属鉱物と玉石が豊富にあり、山下からは白色の珉石を多く産出した。山中の樹木は梅と海棠(カイドウ)が最も多かった。また、野獣は犀牛と大象が最も多くさらに大量の夔牛がいた。ここの禽鳥の大多数は白翰鳥と赤鷩鳥であった。”とあります。

山海経中山経に関しては以下をご覧ください!

山海経を読もう!No,5 五蔵山経中山経編

出典:baidu

嚻(xiao1 シアオ)

嚻は古代中国でお腹を壊したときに効く薬となる鳥です。

山海経の北山経には、”山中には禽鳥がおり、形状は誇父のようで四本の羽があり一つ目で、犬と同じ尻尾があり、名を嚻と言った。その叫び声とカササギの鳴き声は似ており、その肉を食べると腹痛が治ると言い、下痢に効果があると言う。”とあります。

山海経北山経に関しては以下をご覧ください!

山海経を読もう!No,3 五蔵山経北山経編

出典:baidu

鶌鶋(jue2ju1 ジュエジュゥ)

鶌鶋は食べると飢えを感じなくなるという不思議な鳥です。

山海経の北山経には、”さらに北へ二百里に馬成山があり、山上からはが豊富に筋の模様が入った美石があり、山北陰面には金属鉱物と玉石が豊富にあった。山中には野獣がおり、形状は一般的な白犬であるが黒い頭部であり、人を見ると空に飛び立った。名を天馬と言い、天馬の名はその発する声に字を当ててつけられた。山中にはさらに禽鳥がおり、形状は一般的な鴉であるが、白い頭部と青色の体、黄色の足爪があり、名を鶌鶋と言った。鶌鶋の名はその発する声に字を当ててつけられた。その肉を食べると飢えを感じなくなると言い、さらに健忘症にも効果があると言う。”とああります。

晋の郭璞は《山海経図賛・北山経》で、”鶌居は鳥のようで、身体は青く足は黄色である。食べると飢えなくなり、穀物を避けることが出来る。”と注釈を加えています。

山海経北山経に関しては以下をご覧ください!

山海経を読もう!No,3 五蔵山経北山経編

出典:baidu

象蛇(xiang4she2 シアンショー)

象蛇は象と蛇という漢字が使用されていますが、その実態は鳥です。非常にややこしいですが、雌雄両性で鳳凰の一種であるとも言われています。

山海経の北山経には、”さらに東へ三百里に陽山があり、山上には玉石が豊富にあり、山下には金銅が豊富にあった。山中には野獣がおり、形状は一般的な牛であるが紅色の尾があり、首の上には肉瘤があり頭のような形状をしていた。名を領胡と言った。領胡の名はその発する声に字を当ててつけられた。その肉を食べると心神喪失に効果があると言う。山中にはさらに禽鳥がおり、形状は雌の野鶏であり、羽毛上には五彩の美しい模様があり両性であった。名を象蛇と言い、その名は発する声に字を当ててつけられた。”とあります。

五彩の模様があると書かれてますが、このような五色の色を持つ鳥は山海経中によく出てきており、例外なく鳳凰の一種であると解釈されています。また、鳥だけではなく五彩を持っている動物はおめでたいとされています。

山海経北山経に関しては以下をご覧ください!

山海経を読もう!No,3 五蔵山経北山経編

出典:baidu

鶡鳥(he2niao3 ホーニャオ)

鶡鳥は古代中国で見られたと言われている伝説の鳥です。


山海経の中山経に記載が見られており、”中央第二列山系について。済山山系の首は輝諸山と言い、山上には桑の木が生い茂っており、山中の野獣の大部分は山駱と麋鹿(大型の鹿)であり、禽鳥の多くは鶡鳥であった。”とあります。

また、《太平御覧》の二十六巻は、《礼記・月令》を引用して”大雪の日には鶡鳥は鳴かず。”と書いており、山海経以外でも見られる鳥ですので、何かしら特別な意味を持っていたと思われます。

山海経中山経に関しては以下をご覧ください!

山海経を読もう!No,5 五蔵山経中山経編

出典:baidu

鴢(yao1 ヤオ)

鴢は食べると子宝に恵まれるという鳥です。

鴢は山海経の中山経に記載が見られており、”山中には禽鳥がおり、名を鴢と言い、形状は野鴨に似ており、青色の体に紅色の眼と深紅の尾を持っていた。その肉を食べると子宝に恵まれると言う。”とあります。

山海経中山経に関しては以下をご覧ください!

山海経を読もう!No,5 五蔵山経中山経編

出典:baidu

赤鷩(chi4bi4 チィビィ)

赤鷩は伝説中の鳥ですが、現在ではヤマドリの一種の鷩雉のことを指しているのではないかと考えられています。

山海経の西山経には、”さらに西へ八十里に小華山があり、山上は牡荊(ニンジンボク)と枸杞(クコ)の木が多くあった。山中の野獣は【牛乍】牛がほとんどで、山北陰面からは磬石(磬という楽器を作る際に用いられる石。)が、山南陽面からは【王雩】琈玉が多く産出された。山中には多くの赤鷩鳥がおり、赤鷩鳥を飼うと火を避けることができたと言う。”と書かれています。

赤鷩を飼うと火を避けるという不思議な効力を持っているので火災の予防になります。

郭璞は山海経のこの赤鷩に関して、”赤鷩は山鶏の属で胸腹は赤、冠は金、背は黄色、頭は緑、尾には赤が混じっており、羽毛は鮮やかで鮮明であった。”と注釈を加えています。

《説文》には、”鷩は赤雉なり。”と書かれています。

山海経西山経に関しては以下をご覧ください!

山海経を読もう!No,2 五蔵山経西山経編

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八哥(ba1ge1 バーゴー)

八哥は中国の南方でよくみられる鳥です。黒色の体に羽には白い筋があり、嘴と脚は黄色がかっています。

この八哥は山海経中でも名前を見ることが出来ます。山海経中の八哥と現在広くみられる八哥が同一種かどうかは謎ですが、この八哥は古代中国でもよく見られており、山海経の中山経には、”さらに西へ二十里に又原山があった。山南面には青雘が豊富にあり、山北面には鉄が豊富にあった。ここの禽鳥は八哥が最も多かった。

さらに東へ四十五里に衡山があり、山上からは青雘が多く産出されさらに桑が繁茂していた。ここの禽鳥は八哥が最も多かった。”とあります。

山海経中山経に関しては以下をご覧ください!

山海経を読もう!No,5 五蔵山経中山経編

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