【生物】電気ウナギの電気は、獲物を痺れさせるだけではなかったという研究結果が報告された

電気ウナギは獲物を無力化するために電気ショックを用いると考えられてきましたが、最新の研究では電気で獲物の動きをコントロールしていることがわかりました。

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この生き物は、獲物を捕るときに、獲物を気絶させるときと、高電圧で獲物の筋肉を痙攣させるときで電気の放電量を変化させます。その他、低電圧で筋肉を引きつらせて獲物を動かし、居場所を感知していることがわかりました。

電気ウナギは筋肉の細胞が変化した発電板と呼ばれる小さな発電器官を多く持っており、600V以上で放電を行うことが出来ます。この600Vという電圧はニューヨークの地下鉄で用いられている電力と同じです。放電は獲物を捕るときだけではなく、周囲を探知するソナーとしても使われていることが一般的に知られています。

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アメリカ、テネシー州、ナッシュビルにあるバンダービルト大学で生物学を教えるKenneth Catania教授は、動物はどのように獲物を見つけ捕らえるのか、というテーマで研究を行っています。実験では、電気ウナギは獲物が動くわずかな振動を、薄いゼラチン質の表皮を通して感じ取っていることがわかりました。

何度も放電を行うことで、獲物の筋肉を刺激して動かし、獲物を感知した後に、とどめの電撃を喰らわせます。論文では、Catania教授は、”感知された獲物は、動きを止められて食べられます。隠れている獲物も、電気により筋肉を動かされることで居場所を特定されます。”と述べています。筋肉を刺激された獲物は、その場から逃げようとしますが、このときにより強い電気ショックを与えて筋肉を麻痺させ、泳げなくしてしまうのです。

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電気が神経細胞に流れて通常神経に流れる電気信号と誤認識することで、筋肉が動きます。”この研究により、電気ウナギが遠くにいながら獲物を捕る方法を発展させてきたことが明らかになりました。”と、Catania教授は語りました。

出典:dailymail

  • 管理人評

電気ウナギは南米のアマゾン川、オリノコ川流域に生息して、その電気はワニをも感電させます。身体に小さな発電器官を何千と備えています。一つの発電器官は0.15Vと、乾電池の10分の1程度の電力しかありませんが、この器官をフル活動させると600-800Vの電圧を発生させます。人体に対しての危険度は、電気が心臓を通るかどうかで変わります。例えば、右手で電気ウナギを掴んで、左手で金属のフェンスなどを掴んだ場合は電流は右手から心臓を経由して左手のフェンスへと流れるので、心臓が止まってしまう危険性があります。水の中で掴んでも、電気は手から心臓~胴体を経由して水へと流れるので危険です。

電気ウナギに関して昔から疑問に思っていたことに、電気のエネルギーと食料から得られる熱エネルギーいわゆるカロリーの間の関係があります。電気でエネルギーを消費するのであれば、その分食べなければなりません。毎度毎度発電していたらエネルギーが足りなくなるように思いました。そこで、この際計算してみましょうと思い、発電エネルギーと食物から得られるカロリーを比較してます。

まず、電気エネルギーですが、調べてみると電気ウナギの発電量は600Vで1A、つまり600W程度でした。これは1秒間発電すると600Wの電力を消費することになります。1Wは1Jなので、このとき600Jのエネルギーを消費していることになります。1calは4.2Jなので1秒間発電すると143Jの熱エネルギーを消費したことになります。これは食べ物でよく使うkcalに直して0.143kcalと書きます。小魚では、鯵1匹で80kcal程度ですので、鯵位の大きさの魚を捕るためにフルパワーで560秒以上連続して放電していると赤字になってしまうことになります。実際には摂取したカロリーがどれだけ電気エネルギーに変換出来るのかという変換効率の問題もありますし、実際はもっと短時間で赤字になります。

電気ウナギの発電はほんの一瞬、0.001秒程度しか持続しませんので、Maxパワーを100回くらいかけて鯵程度の小魚を捕れたとして60W、0.0143kcalのエネルギー消費ですので、それほどエネルギーは消費していないのだと勝手に納得しました。それと、電気ウナギって発電したときは実は自分自身も少し感電しているのですね…。

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