ウィルスと細菌の違い

ウィルスと細菌の違いは、神社とお寺の違いのように、微妙に区別がつきません。しかし、神主さんがお寺で仏像に祈っていると違和感がありますし、お寺なのでお経ではないと神仏のご加護は得られないのではないか?とも思ってしまいます。例えが微妙でしたが、ウィルスと細菌も似たようなもので区別はつきにくいです。20世紀初頭までウィルス自体が何かわかっていませんでした。感染症は全て細菌によるものであると考えられていました。

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ウィルスと細菌を分ける場合で、最も身近なところに影響すると思われることは、抗生物質が効くかどうかです。抗生物質はベータラクタム環と呼ばれる分子構造が、真正細菌の細胞壁の育成を阻害するために細菌を駆除することができます。一方の人間には細胞壁はないので、細菌のみを選択的に駆除できるという優れものの薬です。 最初に作られた抗生物質はペニシリンと呼ばれ、多くの人々の命を救いました。

一方のウィルスには抗生物質は効きません。なぜなら細胞壁がないからです。ウィルスは不思議がいっぱいで、結晶にもなってしまいます。もはや生物なのかものなのかよくわかりません。ウィルスの正体はDNAやRNAの断片です。一個の生命として完全な形態のDNAは持っていません。従って、自分自身で増えることができません。どうやって増えるかというと、ウィルスは宿主の細胞に感染、つまり遺伝子組み換えを起こして遺伝子内部に入り込み、宿主の細胞分裂を通して増えます。

HIV(Human Immunodeficiency Virus:ヒト免疫不全ウイルス)が厄介であると言われているのは、免疫細胞に感染してしまうためです。免疫細胞であるヘルパーT細胞のDNA内にHIVは感染するからです。HIVに感染してしまったヘルパーT細胞は、キラーT細胞という外敵駆除用の細胞から外敵だと判断され、駆除されてしまいます。このとき、HIVは逃げたあとですので、HIVはまだ体内に残っています。この感染と免疫細胞の低下が進むと、身体の免疫機能は徐々に低下して、最終的に普段かからないような稀な細菌感染症を併発したりします。このとき、エイズを発症したと言います。

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エイズに関する研究は日々進歩しており、現在ではHIVが検知可能以下の水準まで薬で抑え込むことができます。また、ワクチンの開発も日々行われています。

驚いたのが、HIVに感染した細胞内から、HIVを除去できたという報告があったことです。

感染した種類にもよりますが、一般に細菌の感染症では抗生物質で治ってしまいますが、ウィルスは抗生物質が効かないので、予防接種などであらかじめ抗体を作っておくなど、体内の免疫によって治します。

ただ、抗生物質を飲むと、善玉菌とも呼ばれている体内の細菌も一緒に死ぬので、抗生物質の飲み過ぎには気を付けてください。

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