イタリアのシチリア島東部にある活火山のエトナ山が大噴火を起こしました。その噴煙は空に舞い上がり、激しい上昇気流は激しい稲妻をともなう雲を作り出しています。 流れだした溶岩は夜を淡く照らし出し、圧倒的な光景を作り出しました。エトナ山は二年間噴火を休止していましたが、噴火活動を再開させました。しかし、この噴火はウォラギネ火口の活動を観察することから先月にはすでに予想されていました。
最後に大爆発が起こったのは2013年でした。火山灰と溶岩は地域の農業及び日々の生活に深刻な影響を与えました。 エトナ山の高さは3326メートルで、5つの火山火口を持っています。何千年前の古代のローマ人たちも、このエトナ山の爆発の陰におびえて生きていました。今回噴火したのはウォラギネ火口(the Voragine crater)で、その他には北東火口(the Northeast Crater)、ボッカ・ヌォーヴァ火口(the Bocca Nuova)、2つのクレーターが合わさった南東火口(the Southeast Crater Complex)があります。
エトナ山はギリシャ神話との関わり合いも深く、ギリシャ神話の最高神、ゼウスが地中海全域で死闘を繰り広げた最悪の魔獣であるデュポンが封印されたと言われている火山です。デュポンは原初の女神、ガイアの末子で、最も強く凶悪な存在でした。ゼウスは一度デュポンとの戦いに負けており、リベンジで勝利しています。このデュポンが暴れるたびにエトナ火山は噴火を起こしているという伝説です。今回は二年ぶりにデュポンが暴れだしました。
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