山臊:焚火に寄ってきて捕まえた蟹を焼いて食べだす山の妖怪

山臊(さんそう shang1sao4 シャンサオ)

《神異経》には、”西方の深い山中に人のような鬼魅がおり、身長は尺余りで一足、衣服は正しく身に着けておらず蝦や蟹を捕っていた。性質は人を畏れず、人を見て近寄り、人が日暮れに熾す火に寄り蝦や蟹を炙った。人がいないと塩を盗みその塩で蝦蟹を食べた。名を山臊と言いった。”とあります。

山臊は古代中国神話中の山神で、人の顔と猿の体をしており、一足で人の言葉を話すことが出来、さらに人に変化することもできたと言います。性格は狂暴で特に蝦や蟹を食べるのを好み、捕まえてはぱくぱく食べてしまいます。ここからわかるように、山臊は胴体は猿のようですが火を使用して蝦や蟹の調理を行う上、程度は判りませんが人の言葉もしゃべれるので猿よりも知能は高く狂暴な妖怪として描かれています。




《神異経》には、山臊は又は山魈や山猱などと称するとあり、山中の一種の動物を指しています。体は黒褐色の長い毛でおおわれており、頭は長く大きく、尾は極端に短く、眼は深くくぼんでおり黒く、鼻は深紅で両頬は藍紫色で皺の紋があり、その外見はみっともなく古くは山怪と称されていました。

山臊が恐れるものは音であり、竹を燃やして篝火を焚いておくと、竹が爆ぜる音に驚き近づかないと言います。

出典:baidu

下のリンクをクリックすると中国の神獣や妖怪をまとめたページへ移動します。

中国の神獣妖怪のまとめページ




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする