風が吹けば桶屋が儲かる。これは江戸時代に出来たことわざです。実は桶屋の儲けと富士山の噴火には関係があります。なぜなら、関東地方の土壌は関東ロームと呼ばれる赤土で、富士山や箱根山などの活火山が噴火して、その時空中に巻き上げられて火山灰が偏西風に乗って関東平野に降り注いでできた土壌であり、非常に軽く目の細かい砂ということと関係があります。
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この関東ロームは、土の目が細かいので風が吹くと巻き上げられてしまいます。そして、人の目に入ると感染症を起こす場合があり、抗生物質の無い江戸時代では失明する場合がありました。しかし、失明しても生きていかなければならないので、多くの人は目が見えなくてもできる三味線の弾き語りをして生計を立てました。当時の三味線には猫の皮が使われており、三味線の需要が高まると野良猫の捕獲が始まり、天敵の猫がいなくなったネズミが大発生しました。ネズミは様々なものをかじってしまう性質があり、よくかじられたのが桶でした。そのため、桶を買う人が増えて、結果として桶屋が儲かったというわけです。
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