【生物】地球外生命体は水がなくても存在できる可能性がある

ここ数年の地球外生命体の探索は、我々と同じ地球型の惑星を探すことであった。なぜなら、地球と似たような環境であれば生物がいる可能性を容易に想像できるからである。しかし、科学者たちは、地球外生命体がいたとして、我々と同様に水を元にして生きているのではなく、他の化学物質を元にして生きている可能性があることを提案しています。特に、土星の衛星であるタイタンには、水ではなくて液体のメタンの海が広がっており、メタンを元にして酸素を消費しない生物の形態があるのではないかと想像しています。
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ニューヨークにあるコーネル大学の研究者たちによるこの魅惑的な研究は、宇宙にはこれまで我々が考えていた以上の場所にも生物がいる可能性があることを示しています。彼らの提案する生命のタイプはazotosomeと呼ばれており、小さな有機物と窒素が化合した分子で、液体メタンの-180℃の低温でも機能を損ないません。


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地球上の生き物ではこの液体メタンの中では生きていけません。”私たちのモデルは私たちが知っている生物以外の生き物の初めての青写真です。”と、論文著者で大学院生のJames Stevensonさんは語ります。地球上の生物は、水分が多い環境で水の浸透を必要とし、小胞やリポソームといった水を浸透させる物体が有機体の細胞外殻となっています。

地球上の生き物は水がないと生きていけないので、天文学者は暑すぎず、かといって寒すぎない水の存在できる恒星の軌道、いわゆるハビタブルゾーンにある惑星を探してきました。しかし、細胞が水でなくメタンベースでできているとなると、これらの生物は水ベースの生物よりもより寒い環境で生きていくことができることになります。

  • 生命は本当に水なしで生きていけるのか?

2014年11月の研究では、地球外生命体は水よりもむしろ超臨界流体の二酸化炭素として知られる物質を含んでいる惑星にいる可能性の方が高いであろうという主張でした。この二酸化炭素の超臨界流体は、二酸化炭素に閾値以上の圧力と温度を加えると得られるもので、液体のように流れ、気体のように拡散するという液体と気体両方の性質を持っています。二酸化炭素は32℃以上で、圧力を大気圧の72.9倍まで上げると超臨界流体になります。地球上では、ドライクリーニングや医療品の滅菌などに利用されています。しかし、ワシントン州立大学の天文生物学者はこの超臨界流体は生命を発生、維持できる可能性もあると考えています。論文の副著者のSchulze-Makuch教授と研究チームは、二酸化炭素中と水中での酵素の安定性を比べました。結果、超臨界流体の二酸化炭素中の方が酵素はより安定して存在していることが分かりました。

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azotosome生物の理論的な形態は、窒素と炭素、水素分子からなります。これらの原子は、タイタンの冷たい海に存在していることがすでに分かっています。しかし、それは地球の生命と比較しうる柔軟性と安定性を持っています。そして面白いことに、構造を作る際には、アクリロニトリルとよばれる化合物として使用でき、これにより構造が非常に分解しにくくなります。アクリロニトリルは無色で有害な液状の有機化合物で、地球上ではアクリル繊維や熱可塑性プラスチックとして利用されていますが、タイタンの大気にも含まれています。

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化学技術者であるPaulette Clancy博士は、次のステップはこれらの細胞がメタン環境の中でどのように振舞うのか調べる予定です、と語ります。これは、メタンベースの細胞が酸素のない環境で、どのように繁殖や代謝を行うのか、という内容も含まれています。

出典:dailymail

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