インカ時代に使用されていた計算機(キープ)が発掘される

考古学者たちが保存状態のより25個のキープのセットを発見したというニュースがありました。キープは記録を保持するためにインカ帝国で使用されていた道具です。今回のキープは、リマ南部のインカワシ遺跡のkallancasとして知られている古代の倉庫で発見されました。インカ帝国は文字を持っていませんでしたが、高度な文明であったことが知られています。文字は記録を残すためにも情報のやり取りを行うためにも大切です。文字を持たないのに高度な天文学の知識などを持ち得ていたというインカ時代の謎の一端がこのキープを通して垣間見ることができるとともに、この600年前の”ヒモ”がインカ文明の発展を明らかにしてくれます。

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Quipu(キープ) は- ‘khipus’ や’縄文字’ などとも呼ばれますが、リャマやアルパカの毛から作られたヒモを染めて、写真のように一列にぶら下げます。似たようなものが葬式の際の装飾としても使用されましたが、これとは別物です。Peru This Weekによれば、今回発掘されたキープは行政的な目的で使用されたものでしょう、と研究者達は考えています。

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このキープの用途ですが、例えば税金や軍事行動、民衆の健康などを記録するために使用されていたと考えられます。キープには主要コードと呼ばれ、キープの基礎となるヒモが一本あります。このヒモに沢山のヒモがぶら下がっており、補助コードと呼ばれています。

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補助コードは12本取り付けられています。それぞれのキープのヒモには結び目があり、インカの皇帝が10進法として使用していた可能性があるといいます。現在のところ、この結び目は1, 10, 100といった位を表していると考えられています。結び目の位置やヒモの色は金やとうもろこし、その他の生産物を分けて数えていた可能性が高いです。

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発見された場所であるインカワシはルナフアナの谷にあるインカ人によって立てられた最も重要な都市の一つでした。彼らの帝国は、エクアドルからチリ中央にまでまたがり、中心都市はペルーの南部にあるクスコでした。これまでに600以上のキープが見つかっていますが、博物館に展示されたり、個人が所有していたりと、1,400年-1532年ごろから世界中に散らばってしまいました。多くのキープは16世紀にスペインの侵略者によって破壊されたので、現在発掘されているキープは全て非常に大事なものです。今回の発見により研究がより一層進むことを期待したいです。

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出典:dailymail

キープは特に計算が出来る訳ではなさそうですから、インカの計算機というよりも記録装置と言ったほうがいいかもしれませんね。計算機自体は日本ではそろばんなんかがありますが、最初にデジタル的な計算方法を編み出したのは圧力の単位にもなっているパスカルさんで、水車を使って計算機を設計、作成しました。何にせよ世の中にはこういう発明をする頭のいい人がいるのだと感心します。




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